【高知の酒文化】飲みきるまで置けない「ベク杯」とは?遊び方や飲み方について紹介します

こんにちは、高知の酒屋 近藤酒店です!

みなさんは高知県と聞くと何を思いますか?

「なんかみんな酒飲んでるイメージ」

「お酒好きの人が多いんじゃないの」

「昼から飲んでそう」

などのように、お酒に関するイメージが全国的に定着しているのではないでしょうか。

たしかに1人あたりのお酒消費量が全国トップクラスなので大抵合っています。

そんな高知県だからこそ、独特の酒文化やお座敷遊びが存在するのはご存知ですか?

その代表格としてよく持ち出されるのが「ベク杯」という凶悪で楽しい酒遊び。

今回は県外の方にもぜひ知ってほしい「ベク杯」について取り上げていきます!

 

「ベク杯セット」: 近藤酒店オンラインストア

 


ベク杯(可杯)とはどんなもの?

ベク杯(可杯)とはどんなもの?

「ベク杯」とは高知県独特のお酒遊びで、酒器の一種です。

ベクを漢字で書くと「可」と書き、漢文で使う際は「文章の下につけることができない」「文末に書くことができない」というルールがあります。

このことからベク杯は「下に置くことができない杯」という意味がある酒器です。

「え、つまりどういうこと?」と感じる方が多いと思いますので、つぎにベク杯の特徴を紹介します。

 

ベク杯の特徴について

ベク杯の特徴について

ベク杯は3つの種類の容器と1つのコマがセットになっています。

とくに天狗の容器を見てもらうと分かるのですが、置いた状態でお酒を注ぐことが物理的に出来ない形になっています。

つまり、容器を持った状態で酒を注ぐしかなく、飲み干すまで置くことができません。

まさに酒飲みの文化だからこそ生まれた酒器ですね(笑)

つぎは3つの形の違う容器それぞれにきちんとしたベク杯としての意味がありますので紹介していきます。

 

[20mL]おかめ

[20mL]おかめ

ベク杯の種類の中では一番小さい杯になっている「おかめ」。

この杯だけは置くことができるのですが、「女性の顔を下に置くなんて失礼だ!」という考え方があります。

つまり酒を注いだら早く飲み干して、上向きの状態なら置くことができるといういことです。

 

[50mL]ひょっとこ

[50mL]ひょっとこ

3つの容器の中で中くらいの大きさのひょっとこ。

おもしろいことに口の部分には穴が空いているため、指で塞いでおかないとお酒がこぼれてしまう仕様になっています。

ですので酒を注ぐ瞬間から飲み干すまで容器自体を手放すことができません。

 

[144mL]天狗

[144mL]天狗

ベク杯の中で最も大きいサイズの天狗。

ながい鼻が出ており、その部分までお酒が入るため物理的に下に置くことができません。

およそ144mLもお酒が入るため一気飲みは大変です。

ちなみに一般的に使用されるおちょこは36〜45mL程度になるので、天狗だと3〜4杯分ほどになります。

おかめと比べると7倍以上!ヤバすぎ。

 

ベク杯の遊び方について

ベク杯の遊び方について

ベク杯の遊び方はいたってシンプル。

コマを回して倒れた時、出た絵柄の容器に日本酒を注いでコマの先にいる人が飲むだけです。

たいていの場合は参加者は円形になってコマの行く末を見守ります。

コマは6面あり、それぞれの容器の絵が2つずつ描かれているので確率は同じ。

ちなみにコマを回して倒れた時、青くなっている先端部分の先にいる人が飲むことができます。

そして飲んだ人がまたコマを回し、日本酒が無くなるか継続が出来なくなるまで続くゲームです。

 

まぁ大抵お酒がなくなったら新しい酒が出てきたりします。

 

ベロベロの神様

ベク杯と結びついた遊び方に「べろべろの神様」というものがあります。

べろべろの神様では、コマを回す人がまずお題を決めます。

たとえば「酒好き」と決めたとしたら、席を囲んでいる中でどの人が酒好きかをべろべろの神様に決めてもらうというお遊びです。

 

お題が決まったらコマを回します。回っている間にみんなで歌う歌がありまして、

「ベロベロの神様は 正直な神様よ 酒好き(お題) の方へと おもむきゃれ エェ おもむきゃれ」

と歌ってコマが倒れるのを待ちます。

そしてコマが倒れた先にいる人が、べろべろの神様が選んだ酒好き(お題)となるわけですね。

 

ほかにもお題を「男前」や「べっぴんさん」など色々なものを考えることができますし、

「この人以外当てはまらない!」といったお題もわざと出すことで宴会の場を盛り上げることもできるかも♪

その時の雰囲気や盛り上がり具合などでお題を決めてみると、さらに楽しくお酒を飲むことができますね!

 

ベク杯で遊ぶ時の注意点

ベク杯で遊ぶ時の注意点

はっきり言ってベク杯は飲みゲーです。

いちばん大きな天狗144mLもお酒が入り、それをグイっと一気飲みします。

たのしい遊びなのでついつい調子に乗ってたくさん飲んでしまう時があるかもしれませんが、飲み過ぎは注意です。

また、もう飲めない方への強要や無理をして飲むことなどは絶対にやめてください。

一番大切なことは「その場を楽しむこと」です。

もちろん酔っ払っていい気分になることで楽しい!とは思いますが、あまりお酒が飲めないのに頑張るというのはしんどいですよね。

たとえベク杯の場で天狗の杯が回ってきたとしても、あまり飲めない場合は飲める人におすそわけをして飲んでもらうというのも全然大丈夫ですので、気軽に楽しんでみましょう。

高知の人はお酒好きの人が多いので、むしろ「飲みたい!」といってくれる人が多いと思います。

ほとんど飲めない場合でも代わりにお茶を飲むということもOKなので、自分に合ったやり方で楽しんでください♪

 

海外のお酒で楽しむベク杯もある!

ベク杯は日本酒を使った高知のお座敷遊びとして認知されていますが、ほかのお酒でも遊べるんです。

コカの葉からできたハーブ系リキュールの「コカレロ」のベク杯があります。

パーティードリンクとして親しまれているお酒なのですが、なんとメーカーが『オリジナルのベク杯』を作っちゃってます。

ヤバすぎますね!

 

 

他にもある高知の酒文化

お酒が大好きな高知県は、ベク杯だけでなく他にも独特な酒文化があります。

その一つとして「返杯・献杯」というお酒の場での飲み方があるので、ぜひこちらの記事もご覧ください。

 

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【高知独特の酒文化】返杯・献杯のやり方やマナーってあるの?高知の酒屋が解説します!

 

まとめ

高知県独特な酒文化「ベク杯」。

お酒を飲める人も飲めない人も、宴会の席では楽しく過ごしたいというのが高知県民の性。

ベク杯グッズも販売されているのでぜひご自宅で高知を味わってみてください!(笑)

お酒が好きな方へのプレゼントなんかにもオススメですよっ!

 

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